ソンクラーな日々

タイ南部ソンクラーでの日常風景

オールドタウンで朝ごはん ♪


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 私が住んでいるソンクラーには、旧市街がある。そこは、今も商店が軒を連ね、古くからの老舗と新しい店舗が並び、週末には観光客で賑わっている。 
 この旧市街には、タイ文化と混じり合うように、ムスリム通りと、中華通りが存在する。ソンクラーは、古くからムスリム民族と、中華系民族、タイ民族とが共存してきた土地だ。3つの民族文化が共存している街には、通りごとにそれぞれの寺院があり、それぞれの風習や行事を守りながら そこに存在する。小さな地域にぎゅっと文化を詰め込んで年月を重ねてきた この街の風景は、いつも不思議な魅力がある。



地元民が憩う店

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  今日の朝ごはんは、クァイティアオ。
...通常、日本人は「クイッティアオ」って読み書きするようだが、どうも私には「クァイティアオ」と聞こえる(注:南部在住)ので、ここではクァイティアオと書く。

 関西出身で、その中でもわりと薄味好みの家庭で育った私は、タイ料理が濃い!いつも4ヶ月〜半年タイで過ごして日本に帰国するが、その頃には胃の調子を崩している。タイ料理は好きなのに、どうも私の身体的には濃くて、負担になるようだ。
 いつも、そんな私の胃を癒してくれるのが、このお店のクァイティアオ。
うまみ調味料や魚、肉の臭みも無い、シンプルで丁寧に作られたスープがとても美味しい!麺類以外にも"カオカームー"(豚足の煮込みと白ごはん)が食べれる。
基本のスープが美味しいと、どのメニューもハズレなし。クァイティアオ トムヤム(米麺のトムヤムスープ)や、クエイチャップ ムウ(丸まった米麺の豚肉スープ・↑上の写真)もお勧めしたい。
 このお店自体は、おそらく創業何十年かの老舗。おばあちゃん二人とその娘さんで切り盛りされている。
客層はほぼ地元の常連客だけ、という感じで、観光客は店の前を素通りしていく。
お店の名前は”ジェノイ”。
 別の通りに、のれん分けした妹さんの店 ”ジェニ” がある。クァイティアオ プラーの名店として、ソンクラー旧市街のガイドブックに載っており、観光客も多く来店するジェニ。お洒落な内装のお店だけど、味付けの濃さや、スープの旨さからいって、私は断然ジェノイ派だ。


旧市街の老舗喫茶

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 お腹も適度に満たされて、次に向かうのは老舗の喫茶店の ”城合” 。
メニューは、肉まん、あんまん、焼売、などの点心と、トースト、紅茶、コーヒーなど。紅茶とコーヒーは練乳入りで タイの昔ながらのスタイルだ。めっちゃ甘いので、私は必ず「ワーン ノーイ」(甘さ控えめ)で注文。
 レトロなエプロンでお店お切り盛りするシャキッとしたおばあちゃん。お店の壁や奥の棚に観える、古いポスターや写真、中国茶器やポット。客同士がテーブルを越えて気軽に交流し合える、この穏やかな雰囲気に年月の厚みを感じる。生きたアンティークの様なお店。
 この雰囲気を愛している私の相方。最近のカフェブームで旧市街にも沢山おしゃれなカフェが出来たが、それらのカフェに一切行ってくれない。値段設定と雰囲気、システムが好きになれないとかナントか言って、私たちは今日もその おしゃれなカフェを通り過ぎた。泣
(旧市街の新しいカフェもお勧めです。古い建物をリノベーションした空間造りが素敵なお店ばかりです。)